眠るように亡くなったおばあちゃん
享年100歳、大正生まれでした。
朝、8時半頃におばあちゃんが息してないらしい
との連絡を施設から母が受けた。
ついにこの時がきたのか・・・
でももしかしたら息を吹き返すんじゃないか・・・
と半信半疑思いながら、急いで出かける準備をして向かう。
着いて案内されたた場所は個室だった。
いつもと変わらない姿で横たわってベットで寝ているおばあちゃん。
ホントに死んだのかな?と思いつつも、やはり医師の診断で亡くなったことを改めて知る。
死因は老衰と誤飲性肺炎とのことだった。
苦しまずに死ねてよかった。
老衰。一番いい死に方だと思う。
施設の従業員の方だどなたもとてもいい人ばかりで
改めておばあちゃんよかったね、と思った。
年明けにコロナにかかるも、奇跡的に回復し、7月に101歳の誕生日を迎えるところだったのに、あとちょっとのところでこの世を去って行ったおばあちゃん。
よく頑張って生きてくれたね。
100歳とは思えぬしわも少ない艶肌のおばあちゃんで、
日本酒が大好きだったからかなと母が言っていた。
ずっと晩酌が好きだったらしい。
なので、看取り期に入った時は日本酒は飲ませられないけど
ゼリーならいいんじゃないかとのことになり、毎週日本酒ゼリーを
作っては持っていって食べさせていた。
食事はしないけど、ゼリーだけは美味しそうに食べていたらしい。
一番好きなものを最後に味わって食べれるなんて幸せだよね。
そう思うと、健康のためにといえども心満たされない食事よりも、
最後には好きなものを思いっきり食べて、幸せを味わって死にたいなとも思った。
死ぬ前が病院や施設の食事じゃ嫌かもな。
朝亡くなったから、お通夜は今夜になるのかな?
と思っていたら、次の日にしましょうということになった。
ちょうど、おばあちゃんが亡くなる前日に葬儀屋の広告が新聞に入ってたのを
母が取っておいてたらしく鞄に入れてきてた。
すごい偶然。
そのため、広告の葬儀屋に電話して聞いてみたところ、今日はおばあちゃんを家に連れて帰ってゆっくりすることになった。
家に帰ってからはお経をあげてもらわないといけないとのことで、
母がお坊さんを呼んできて、12時にお経をあげてもらい、
そのまま葬儀屋と打合せに入る。
葬儀は家族葬にすることにし、お通夜は28日の19時半に開始することになった。
あまりにも遅いので、29日にしませんかともいわれたが、お坊さんの都合がつかなくて
遅くてもいいから19時半だと助かるとのことになり、無理言って遅い時間帯で会場を準備していただくことにしてもらった。
利用したい斎条が16時以降しか入れないとのことで葬儀屋は準備にバタバタだったと思う。
こちらの無理を聞いてくれて本当にありがたい。
この日は葬儀までの流れや準備するものなどを決めた。
母がすでにおばあちゃんの写真を用意しており、スムーズに事が進んだ。
朝からどっと疲れた一日だった。
納棺式をしたいとの母の希望により、次の日は納棺師の方に来てもらい
おばあちゃんをきれいにしてもらった。
初めて納棺師の方にしてもらったけど、やはりプロで生きてるみたいに
おばあちゃんがきれいになり、またそういう職業があるんだなと知った。
映画のおくりびとで有名になったらしいけど、観たことなかったから知らなかった(^^;)
通常は依頼しない限りは葬儀屋がしてくれるみたいなんやね。
無事に納棺式が完了したので、近所の人に亡くなったことを伝えたら、
その後、午後から人がたくさん来てくれてびっくりした。
大雨が降ったり止んだり変な天気の中、きれいになったおばあちゃんを見に来てくれてありがたいけど、休む暇なくて疲れた午後。
18時過ぎに棺を葬儀場へ運ぶために葬儀屋が来てくれたので、
その後、着替えて斎条へ向かった。
到着後、設置してくれた祭壇のお花がとてもきれいで感動。
遺影の写真のカラーをメインにお花を飾ってくれており、優しい暖かな雰囲気が
会場に広がっていた。
こと葬儀屋に依頼してよかったと思った瞬間だった。
その前も打ち合わせの時もこちらに寄り添ってプラン提供してくれたので
とても感じが良かったけど。
父の時は違う葬儀屋だったけど、ノルマがあるのかやたら高額なプラン言ってきて嫌だった覚えがある・・・(-ω-;)
家族葬なので、来る人は限られてるけど
奇跡的に孫・ひ孫が全員揃っての出席となった。
(おばあちゃんの兄弟や子供は全員なくなってるため)
19時半だったからみんな会社や学校が終わって来れたのか
今まで全員揃ったことなかったのにすごい光景やった。
本当に神様の采配ってあるんだなと思うくらい、驚くくらい事がスムーズに進む。
お通夜が終わって、今回は誰も会場には泊まらずに朝も早いし帰ろうと思っていたら
近所の円通院の方がお経を上げに来てくださった。
母と二人で21時過ぎまで終わるのを待つ。
急いできてくれたのか、息をゼエゼエ言いながら上げてくれた。
その後は帰って、寝て、次の日に備える。
葬儀は人も少なく、おばあちゃんの関係数名が来てくれ
火葬に残る人も少なかったが、妹の子供たちがワイワイしてて
始終賑やかだった。
火葬も思ったより早く終わり、この三日間は気持ちの整理もつけることができ
慌ただしくも穏やかな時間が過ぎていった。
あとは初七日以降、毎週四十九日までお経を上げて、
今年初盆を迎えることになり、まだまだ忙しい日々が続きそう。
今日はもう、ゆっくり休もうと思う。